昨日、勝山の文化往来館ひしおで上演された『オツベルと象』を見に行って来た。
この演劇は東京都豊島区にあるアトリエを拠点に活躍する劇団『第七劇場』が、宮澤賢治の童話にコンテンポラリーダンスや賢治の詩を盛り込みながら、独特の世界観を紡ぎ出している作品だ。
勝山のひしおでは野外公演のため、週末の天気が心配だったけど、パラパラ降っていた雨もすっかり上がり夕焼け空をバックに静かに役者が語り始めた。
日が沈み、ますます幻想的な空気が漂う中、響きわたる役者の声とコンテンポラリーダンスに惹きこまれつつも、何処か寂しさが残る・・・。
レクチャートークでは知っているようで知らなかった“宮澤賢治”の人物像の紹介があり、終演後のアフタートークでは、演劇の奥深さと理解できない部分を残しつつ演出する面白さみたいなものをわずかながら感じ取ることが出来た。
『第七劇場』の追っかけになるかもしれないと思った日曜日の夜だった・・・。